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QCMバイオセンサーを導入しました

QCMバイオセンサーとは、生体分子間あるいは生体分子への相互作用を解析するために
使用する測定器具(装置です)。

  【 導入目的例 】

1.ケアティス保有の知的財産情報に基づいたターゲットに対する奏功(相互作用のある)物質の探索を評価
2.分子間相互作用可視化を目的とした in vitro 実験への活用
3.共生物体における電気的固有振動実証のための in vitro 実験への活用

  [ Ⅱ.検出原理 ]

水晶発振子とは、水晶の結晶を極薄い板状に切り出した切片の両側に金属皮膜を取り付けた構造をした電気素子で、
両金属薄膜を通じて水晶切片に交流電場を印加するとある一定の振動数(共鳴振動数)で振動します。
その金属薄膜表面上にナノ・グラム程度の微量物質が吸着するとその質量に応じて共鳴振動数が減少することから、
微量天秤として利用できることが見出されており、このような方法はQCM ( Quartz-Crystal Microbalance
: 水晶発振子マイクロバランス)と言われています。

  [ Ⅰ.装置組立例 ]

水晶発振子の構造

液相での振動数変化測定装置の概略図

  [ Ⅲ.測定対象例 ]

①:単分子膜ータンパク質
②:DNA( RNA )ーDNA ( RNA )
         タンパク質(ペプチド)
         合成化合物
③:タンパク質(ペプチド)-タンパク質(ペプチド)
              微生物(細菌、ウイルス等)
              合成化合物 等

  [ Ⅳ.測定結果 ]

矢印は濃度の異なる結合物質添加の点
相互作用があれば、周波数は減少する

  [ Ⅴ.解析法(解離定数:K) ]  相互作用の強さを解析する方法

(質量作用の法則)

Kd : 解離定数
1 : 結合速度定数
2 : 解離速度定数
A : アクセプター 被覆面に結合した受容体
B : 結合物質
AB : 複合体
B0 : Bの全体量
M : Bの分子量
V : 反応系の体積
Δ : mQCMセンサー表面の単位面積当りの質量変化
Δmmax : Bの最大結合量
S : QCMセンサー表面積