詳細1 PHD抗体

背景
哺乳類のプロリン水酸化酵素(Prolyl hydroxylase:PHD)には3種類の異性体(PHD-1、PHD-2、PHD-3 )が存在し、タンパク質中のプロリン残基を水酸化し、その後のタンパク質の立体構造を変化させることによって、種々の生理作用に関与することが知られています。
 特に、HIF-1αでは、402位と506位のプロリン残基を水酸化(当方では、HIF-1αP402OHを認識するポリクローナル抗体を提供可能)し、癌抑制タンパク質であるvon Hippel‐Lindau(VHL)のHIF‐1αへの結合を促進することによって、E3 ubiquitin ligase活性をもつ複合体となり、プロテオソームによるHIF‐1αの分解調節に関与していることが報告されています。
適用
PHD‐1
ELISA :10,000倍希釈
IC   :40,000 〃
West  :10,000 〃(単一バンド)
PHD‐2
ELISA :10,000倍希釈
IC   :40,000 〃
West  :10,000 〃(単一バンド)
データ
PHD-1 PHD-2
myc 抗体 myc 抗体
【方法】
ELISA :常法に従った。

IC      :目的の遺伝子を含むベクター(myc)を作製し、BHKにトランスフェクションし、それぞれ染色した。

West :目的の遺伝子を含むベクター(myc)を作製し、BHKにトランスフェクションし、回収してSDS PAGEの抗原とした。


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