Technology, Information, and Service for Life Science  CareTIS, Co., Ltd.






















採用情報

高感度抗原検出技術であるイムノPCR

【技術内容】
イムノ-PCRは抗原抗体反応のもつ特異性とPCR法のもつ優れた感度を併せもつ新しい抗原検出法として、1992年にSanoらによって初めて報告されました。この詳細については、http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijyutsu/kakusan/0056.htmlに記載されておりますのでご覧いただくことをお薦めいたします。
 問題点としては;
抗原固相化法の場合、血中マーカーや培養細胞をはじめとする微量しか存在しない抗原の検出には検出濃度が低いため使用困難。またサンドイッチ法(double determinant)では、ビオチン化2次抗体、ストレプトアビジンが非特異的に結合するため、DNAの量が多いと抗原を含まない場合でもDNAが増幅され、バンドとして検出され、定量性に問題がありました。
ケアティスでは、固相の材質、ブロッキング剤、抗体に結合させる核酸(タグ)の改良を行うことによりこれらの問題を改善しつつあります。

次にケアティスで行ったイムノ‐PCRの実施例について紹介します。

A:イムノ-PCR法(サンドイッチ法)の検出感度の検討

【要約】
イムノPCR法(サンドイッチ法)を用いたフルオレセイン標識BSA (自家製作:F-BSA)の検出を行った。本法では100pg/mlのF-BSAが検出され、従来法であるELISA(HRP)法と比べて約1000倍高感度であった。固相ブロッキング剤の検討により更に高感度の検出が期待される。

【材料及び方法のキーワード】
・F-BSA(抗原)           ・Top Yield(固相プレート)
・Anti-BSA(一次抗体)      ・Agilent2100(測定装置)
・Anti-Fluorescein(二次抗体) ・PCR(20cycles)


【実施例】                       
測定システム

Agilent 2100                  サーマルサイクラー

サンドイッチ法における分子の結合の様子


検出チャ−ト

は、PCRされたDNAを示し、抗原(F-BSA)量に比例していることが分かる
検出結果


詳細についてお知りになりたい方は、メールでお問い合わせ下さい。



B: イムノ−PCR(抗原直接固相化法)の検出感度の検討

【要約】
イムノPCR法(抗原固相化)を用いたフルオレセイン標識BSA (自家製作:F−BSA)の検出を行った。ここでは0.2ng/μlまでしか実施していないが、サンドイッチ法とほぼ同等の感度であった。固相ブロッキング剤の検討により更に高感度の検出が期待される。

【材料及び方法のキーワード】
・F-BSA(抗原)           ・Top Yield(固相プレート)
・Anti-BSA(抗体)         ・Agilent2100(測定装置)
・PCR(20cycles)


【実施例】
抗原固相化法における分子の結合
検出チャート
はPCR化されたDNAを示し、サンドイッチ法とほぼ同等の感度が得られ、抗原(F-BSA)量に比例していることが分かる。


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